デジタル化とは?DXとの違いと進め方5ステップ

「デジタル化しないと」と言われても、紙とFAXが回っている現場では何から手を付けるか迷いますよね。この記事では、デジタル化の意味とDXとの違い、メリット・デメリットを整理します。AI OCR開発元の現場経験から、失敗しない進め方の5ステップまで紹介します。

この記事でわかること

  • デジタル化の意味と、DX・IT化との違い
  • メリットとデメリット、デメリットへの対策
  • 中小企業が失敗しないデジタル化の進め方5ステップ

結論から先に:デジタル化とは、紙や口頭などアナログな情報・業務プロセスをデジタル技術に置き換える取り組みです。目的は業務効率化やコスト削減で、ビジネス自体を変革するDXの土台になります。始める順番は、毎日発生する紙の帳票入力からが近道です。

目次

デジタル化とは?意味をわかりやすく解説

デジタル化とは、紙の書類やアナログな業務プロセスをデジタル技術へ置き換え、業務効率化やコスト削減につなげる取り組みのことです。

ひとことでデジタル化と言っても、実は2つの段階があります。ざっくり言うと「情報のデータ化」と「業務プロセスの置き換え」です。順に見ていきましょう。

デジタイゼーションとデジタライゼーション

デジタイゼーションとは、紙の書類をスキャンしてPDFにするなど、情報そのものをデータに変えることです。一方のデジタライゼーションとは、帳票の読み取りから入力までを自動化するなど、業務プロセスごとデジタルに置き換えることを指します。

デジタル化とDX・IT化の違いは?

デジタル化とDXの違いは目的にあります。デジタル化は既存業務の効率化が目的で、DX(デジタルトランスフォーメーション)はビジネスモデルや働き方の変革まで含む概念です。経済産業省のDXレポート2(2020年)でも、デジタイゼーション→デジタライゼーション→DXという段階の整理が示されています。

段階内容
デジタイゼーション情報のデータ化紙の注文書をスキャンしてPDF化
デジタライゼーション業務プロセスの自動化AI OCRで読み取り、システムへ自動入力
DXビジネス・組織の変革蓄積データで新サービスを立ち上げ

IT化はデジタル化とほぼ同じ意味で使われる言葉です。厳密な線引きより「効率化が目的ならデジタル化・IT化、変革まで狙うならDX」と覚えれば十分です。DXの出発点となった国の報告書はDXレポートの解説記事で詳しく紹介しています。

相談者

うちは紙とFAXだらけです…。デジタル化とDX、どちらから考えればいいですか?

AI JIMY Labo

まずデジタル化からで大丈夫です。紙の情報をデータにする土台がないと、DXまでは進めませんから。

デジタル化の身近な例・具体例

身近な例を挙げると、イメージがつかみやすくなります。会社の中では、次のような業務がデジタル化の対象です。

  • FAXで届く注文書をデータ化し、手入力をなくす
  • 紙の請求書・領収書を電子保存に切り替える
  • 紙のタイムカードをクラウド勤怠管理に置き換える
  • 会議資料を印刷せず画面共有にする

デジタル化はなぜ必要?2つの背景

デジタル化が必要とされる背景は、既存システムの老朽化がもたらす「2025年の崖」と、少子高齢化による人手不足の2つです。

「2025年の崖」への対応

経済産業省のDXレポート(2018年)は、老朽化した既存システムを放置すると2025年以降に最大12兆円/年の経済損失が生じ得ると試算しました。いわゆる「2025年の崖」です。国を挙げてデジタル化・DXが推進される直接のきっかけになりました。

人手不足への対策

採用で人を増やせない会社ほど、デジタル化の効果は大きくなります。手入力や転記をツールに任せれば、少ない人数でこれまでと同じ業務量を回せるためです。空いた時間は、確認作業や顧客対応など人にしかできない仕事に使えます。

工場のDX化とは?製造業のデジタル化

工場のDX化とは、生産設備や現場のデータをデジタル技術で活用し、生産性・品質を高める製造業の取り組みです。組み立てのロボット化だけでなく、紙の作業日報・検査記録・納品書のデータ化といった事務まわりも含みます。

実例を1つ。製造業のカヤバ株式会社は、AI JIMYを活用した帳票のデータ化で棚卸業務を1ヶ月から1週間に短縮しました(出典:導入事例:カヤバ株式会社)。現場の紙を減らすことが、工場DXの入り口になった例です。

自社でも紙の帳票から始められそうだと感じたら、まず実物の帳票で試すのが早道です。AI JIMYは無料で試せます。

デジタル化のメリット

デジタル化のメリットは、ペーパーレス化によるコスト削減・自動化による作業時間の短縮・データの検索や共有のしやすさの3つに整理できます。

ペーパーレス化でコストと保管の手間を削減

紙の業務を電子化すると、印刷費・郵送費だけでなく、書類を保管・探索する時間も減らせます。キャビネットを探し回る時間は、積み重なると無視できません。電子データなら日付や取引先名で一瞬の検索。ここが紙との一番の違いです。

業務を自動化し作業時間を短縮

RPAとは、パソコン上の繰り返し作業をソフトウェアのロボットに代行させる仕組みです。AI OCRと組み合わせると、紙の帳票を読み取り、基幹システムへ入力するところまで自動で流せます。転記ミスのチェックに追われる時間も減らせます。

効果の実例として、住化農業資材株式会社はAI JIMYの導入で対象業務の7割を削減しています(出典:導入事例:住化農業資材株式会社)。

データを活用しやすくなる

データ化された情報は集計・分析に回せます。受注傾向の把握や在庫の適正化など、紙のままでは見えなかった判断材料が手に入ります。デジタル化はDXの土台、と言われる理由がここにあります。

デジタル化のメリットであるペーパーレス化と業務自動化とデータ活用を表すイメージ

デジタル化のデメリットは?対策とセットで解説

デジタル化の主なデメリットは、セキュリティ対策が必須になること・導入に時間と費用がかかること・デジタルデータ特有の弱点があることの3つです。

情報セキュリティ対策が必要になる

デジタルデータはコピーや改ざんが容易なため、情報流出への対策が欠かせません。ウイルス対策ソフトやファイアウォールの導入に加え、社内のセキュリティルールを決めて従業員に浸透させてください。ツール選定では、運営会社の管理体制も判断材料になります。AI JIMYを開発するシー・システムは、プライバシーマークを取得済みです。

導入までの時間と費用がかかる

ツールの選定・設定・教育には、時間も人件費もかかります。だからこそ、スケジュールと予算を決めてから着手することが失敗を防ぎます。従量課金だと予算が読みにくいため、中小企業には定額制で無料トライアルのあるツールが向いています。

デジタルデータならではの弱点もある

デジタルデータには、機器の故障や誤操作でデータが消えるリスク、停電・障害時に業務が止まるリスクがあります。バックアップの多重化と、障害時に紙で回す代替手順を決めておくと安心です。ITに不慣れな従業員や高齢のお客様が取り残されない配慮も、運用ルールに含めてください。

すべてをデジタル化する必要はありません。開発元の立場から正直に言うと、Excelで作った帳票を印刷してOCRで読み直すような遠回りは非効率です。元データがデジタルなら、RPAやVBAで直接つなぐ方が早く確実です。

デジタル化の進め方5ステップ

デジタル化は、業務の棚卸しから小さく始めて広げるのが定石です。中小企業のバックオフィスなら、次の5ステップで進めてください。

STEP
紙・手入力の業務を棚卸しする

どの書類が月に何件発生し、入力に何分かかっているかを書き出します。件数×時間で並べると、効果の大きい業務が見えてきます。

STEP
対象業務を1つに絞る

最初から全部やろうとすると挫折します。毎日発生する注文書やFAXの入力など、繰り返しの多い1業務から着手してください。

STEP
ツールを無料トライアルで試す

カタログではなく、自社の実物の帳票で読み取りを試すのが確実です。無料ツールの比較はOCRフリーソフト徹底比較、スマホ中心なら文字起こしOCRアプリ5選、手書き帳票が多いなら手書き対応OCRの精度検証を参考にしてください。

STEP
人がチェックする場所を設計する

「OCRを入れれば全自動」はサポート現場でよく聞く誤解です。読み取り後はマスタ照会や表記ゆれ修正で精度を高め、最後は人の目で確認します。導入支援では、Excel上で見るか、基幹システムに入れる手前で見るか、お客様の業務に合わせて確認の場所を設計しています。

STEP
効果を測って横に広げる

削減できた時間を記録し、うまくいった型を隣の業務へ展開します。1業務の成功体験が、社内を動かす一番の説得材料になります。

ツール選びで迷ったら、実績も判断材料にしてください。AI JIMY Paperbotは定額制のAI OCRで、ITreview Grid Award 2026 SpringのOCRソフト部門で最高評価「Leader」を受賞しています(出典:PR TIMES 2026年4月15日)。創業44年、バックオフィスの現場に伴走してきた開発元として、設定から運用定着まで一緒に進めます。

紙の帳票をデジタル化して自動入力し人がチェックする進め方の流れを表すイメージ

デジタル化に関するよくある質問

デジタル化について、検索でよく聞かれる疑問にまとめて答えます。

デジタル化とはどういう意味ですか?

デジタル化とは、紙や口頭などアナログな情報・業務プロセスをデジタル技術に置き換える取り組みです。紙のデータ化(デジタイゼーション)と、業務プロセスの自動化(デジタライゼーション)の2段階があります。

デジタル化とDXの違いは何ですか?

目的が違います。デジタル化は既存業務の効率化やコスト削減が目的です。DXはデジタル技術を使ってビジネスモデルや働き方そのものを変革することを指し、デジタル化はDXの土台にあたります。

デジタル化のメリットとデメリットは?

メリットは、ペーパーレス化によるコスト削減、自動化による時間短縮、データの検索・活用のしやすさです。デメリットは、セキュリティ対策が必須になること、導入に時間と費用がかかること、障害時に業務が止まるリスクです。

デジタルデータのデメリット(短所)は何ですか?

コピーや改ざんが容易なため情報流出対策が必要なこと、機器の故障や誤操作で消失し得ること、停電・障害時に参照できなくなることです。バックアップの多重化と、緊急時の代替手順の整備で備えられます。

工場のDX化とは何ですか?

生産設備や現場データをデジタル技術で活用し、製造業の生産性・品質を高める取り組みです。組み立てのロボット化に加え、紙の作業日報・検査記録・納品書のデータ化など、事務まわりのデジタル化も含まれます。

デジタル化の身近な例は?

会社では、FAX注文書のデータ化、請求書の電子保存、クラウド勤怠管理への切り替えなどが代表例です。日常生活では、紙の切符からICカードへの置き換えや、写真のデジタル保存が身近な例にあたります。

まとめ

デジタル化とは、アナログな情報・業務をデジタル技術に置き換え、効率化とコスト削減を実現する取り組みです。要点を3つに絞ります。

  • デジタル化は効率化が目的、DXは変革が目的。デジタル化はその土台
  • メリットはコスト削減・時短・データ活用。デメリットは対策とセットで乗り越える
  • 進め方は棚卸し→1業務に絞る→無料で試す→チェック設計→横展開

完璧な計画より、身近な1業務の成功が先です。手入力が減った時間を、人にしかできない仕事に戻していきましょう。全体像を資料でつかんでから社内に共有するのも進めやすい方法です。

この記事を書いた人

AI JIMY Labo 編集部
(AI JIMY開発元・シー・システム株式会社)

創業44年、バックオフィスの現状に伴走してきた知見をもとに、 AI OCR・業務自動化の実践情報をお届けします。

運営会社情報

シー・システム株式会社


  • 創業44年
  • Pマーク取得
  • RPAによる業務自動化
  • AI OCRメーカー
紙の書類をデジタル化して業務効率化とコスト削減につなげる流れを表すイメージ

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