無償でも利用できるチャットボットや画像生成などをニュースで聞くことが多くなり、AIが注目されています。働き手不足と言われる昨今では、AIツールなどを使用して少しでもその穴を補えないかと考えている企業も多いようです。実際にAIと連携した数多くのツールが世に出ているのも事実。しかし、どういった場面で使用すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。この記事では、AIの仕組みやツールを紹介します。
AIの仕組みとは?できるだけカンタンに解説
AIは、Artificial Intelligenceの略で人工知能のことです。人間が日々受け取る情報から、脳内で行う判断や推測をプログラミングによってコンピュータで再現したのが人工知能です。
人間が行う判断は正解と不正解というように単純ではありませんが、AIを作るときは正解と不正解をプログラミングを使用して大量に覚えさせていきます。一定数覚えさせたのち、今度は正解も不正解もいっしょにしたデータを使用して、正解と不正解のどちらにより近いかを判断させていきます。
統計学を少し知っていれば、このあたりの内容はわかりやすいかもしれません。統計であるがゆえ、AIのみの精度100%はなく最高でも99.999…%となります。100%の精度が出ると言われるのであれば、AI以外のプログラムで補完していたりそもそも学習するデータに偏りがありすぎたりするはずです。
初めてAI(人工知能)と言う言葉が使われたのは、1956年。1960年代にはアメリカやイギリスでAIの第1次ブームが起こっています。このときは、迷路を解いたりチェスを行ったりするなどいろいろと開発が行われましたが、人間のように状況に応じて考え、解決するところまではできずに徐々に下火になっていきました。
第2次ブームは1980年代です。与えられた情報を元にコンピューターが問題を解決できるように作られていきましたが、当時はデータの記録量も現在より少ないうえ、インターネットから接続できる情報も今よりもずっと少ないものでした。また、膨大な情報を人間が入力するため大変な作業となっていたようです。
インターネットの技術が進み膨大な量のデータも短時間で送信できるようになり、2000年以降は第3次ブームとして続いています。特に2022年にOpenAIのChatGPTが一部無料で利用できるようになったため、さらに盛り上がっています。これまでのと変わり会話をしているように回答が出力されるため、各国でも話題になり「AI」という言葉を改めて印象付けているようです。
2つあるAIの種類
AIをカンタンに分けると2種類あります。
特化型AI
「画像認識」「音声認識」「自然言語処理」というと聞き覚えがあるかもしれんせん。たとえば、画像認識は工場の検品作業にも用いられています。完成品にキズがあったり規格外の大きさになったりしないように、判断するようにプログラムされたAIを使用します。特定の範囲についてのみ学習しているため、全く違う製品を検品し始めることはすぐにできません。
言語処理についても、文字をテキスト化するようなOCRと文書校正をおこなうプログラムとでは学習させる内容が異なります。現在利用されているAIは、ほとんどがこちらのタイプと言えるでしょう。
汎用型AI
汎用型AIは、人間と同じように思考しさまざまなジャンルの事柄から問題を処理できると言われています。もう少しカンタンに書くと、予想していなかった問題を人間はこれまでの経験や知識から解決することができます。これと同様のことができるAIというわけです。そして、汎用型AIはまだ完成していません。
2022年から話題になっているChatGPTも汎用型AIに近いと言われていますが、あくまでチャットボットの領域を超えたものではないと言えるでしょう。ただ、これまでのチャットボット以上に多くのジャンルのデータを処理し会話に近い形で回答しているので、さらに進化していけばいずれは汎用型AIとなるかもしれません。
AIを使用した身近にあるツール
2023年現在では、汎用型AIの実用はかなっていません。しかし、身近なところでAIは私たちの生活を助けてくれています。ここからは、AIを使用した身近なツールを紹介します。
Siri / Google アシスタント
スマートフォンやスマートスピーカーで利用できる音声アシスタント。自然言語処理技術を使用して、ユーザーの質問に答えたり、タスクを実行したりすることができます。
Gmail スパムフィルター
Gmailの電子メールサービスで利用できるAIを使用したスパムフィルター。機械学習アルゴリズムを使用して、スパムメールを自動的にフィルタリングしています。
Google 翻訳
Googleの翻訳サービスで利用できるAIを使用した自動翻訳。自然言語処理技術を使用して、機械翻訳を行っています。年を追うごとに自然翻訳に近くなっているのがわかるサービスではないでしょうか。
Pepper
ソフトバンクロボティクスが開発した、顔認識や自然言語処理技術を使用して人とコミュニケーションを取ることができる人型チャットロボット。
Amazonの商品推薦
Amazonのウェブサイトで利用できるAIを使用した商品レコメンデーションエンジン。これまでは商品のカテゴリやキーワードを登録することでレコメンドとして出てくる程度だったが、現在はAIによるレコメンドが主流。過去の購入履歴や閲覧履歴などから、ユーザーに適した商品を提案します。
AI OCRで文字の読取りとRPAで自動処理を実現したAI JIMY Paperbot
業務効率化にOCRを初めて検討する方や少ない予算で始めたい方はAI JIMY Paperbotがおすすめです。
手書き文字にも対応のAI OCRを使用しており、世界最高水準の文字認識率を達成しています。また、文字認識した結果をExcelや個別の管理システムへ自動入力ができるRPAも搭載しています。データ入力やリネームの作業のための機能が数多く搭載しています。このツール一つで業務の自動化が実現化が可能です。
無料トライアルを行っているので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
AI JIMY Paperbotを利用するメリット
OCRに生成AIとRPAを搭載 一つのツールでデータ入力作業を完結
画像の取り込みから取引先ごとの仕分け、手書き文字の認識、テキストデータの出力、業務システムへのデータ入力まで、一連の作業をAI JIMY Paperbotひとつで自動化できます。
無料で誰でもカンタンに使用可能
AI JIMY Paperbotは特別な技術知識は不要で、マウスだけの直感的な操作が可能です。RPAツールとの連携や専門知識が必要なAPIなどの開発作業は必要ありません。無料で利用開始できますので、カンタンに試すことができます。
自動でファイル名を変換できるリネーム機能
リアルタイム処理を行い、任意で電子帳簿保存法の改正にも対応したファイル名に自動で変換可能です。
AI類似変換で社内のマスタと連携し、文字認識が向上
日本語の認識は、手書きも含めてかなり高い精度で変換できます。間違いやすい商品名などの固有名詞は、あらかじめAI JIMY Paperbotに登録しておくことでさらに認識率が向上します。
多様な業務で活用
さまざまな業務で使用が可能です。FAXの受注入力、請求書の集計、手書きアンケートや申込書のデータ入力、作業日報のデジタルデータ化など多岐にわたる業務プロセスをサポートします。
まとめ
AIの仕組みと身近にあるツールについて解説しました。AIの発展により少しずつ生活が便利になりつつありますが、急にこれまでの仕事が取って代わるかと言うとそうではありません。まずはAIの特徴を知ったうえで、どのように生活や業務に取り入れるのかを考えていく必要があります。人間が行う単純作業は、AIや機械に任せてしまうのが良いかもしれません。これからも技術の発展に期待しつつ、どのように利用していくかを常に考えていく必要があるのではないでしょうか。