業務は増える一方なのに従業員は増やせない。そんな悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。特に月末月初は業務量が多くなりがちで、限られた人数で効率的に処理するための工夫が欠かせません。
大阪市に本社を置く株式会社イチネンホールディングスは、自動車リースやコインパーキング運営、ケミカル関連、農業関連などの多角的な事業を手がけています。持ち株会社として、グループ約20社 の審査法務業務や債権管理業務を一手に引き受ける同社の審査法務部では、月末と月初に集中する紙業務の作業負荷が大きな課題でした。
そこでAI OCR製品の導入を検討し、いくつかの製品の中からAI JIMY Paperbotを選択します。導入の結果、作業時間が大幅に短縮され、ミスのリスクが軽減されました。同社はAI JIMY Paperbotを活用し、月末月初に集中していた紙業務の効率化を進めてきました。
AI JIMY Paperbotを導入した背景や経緯、導入の決め手、活用方法や効果について、岡本和人様(審査法務部 部長)と松隈 藍様(同部 債権管理課)にお聞きしました。
限られた時間で複雑な紙業務を処理しなければならず、従業員にストレスがかかっていた
―AI OCR製品の導入を検討した背景や経緯を教えてください。
岡本氏:私が所属する審査法務部には審査法務課と債権管理課があり、グループ会社約20社の審査法務業務や債権管理業務を請け負っています。審査法務課は、主に取引先の信用調査や契約書のレビュー、トラブル対応などを担当し、債権管理課は、売上債権の管理・回収業務を担当しています。
持ち株会社である当社は、グループ会社が増えるたびに業務量が増加しているのが現状です。そのため、限られた人数で効率的に業務を回す工夫が必要でした。
特に債権管理課は、業務の性質上、月末月初に業務が集中しがちです。中でも特に負担が大きかったのが、主要取引先から届く紙の支払明細書の処理です。これは、グループ会社の売掛金管理に直結する重要な業務です。
松隈氏:その取引先からは、毎月約30枚の紙の支払明細書が郵送されます。この支払明細書を基にして売掛金が正しく回収されているかどうかを確認する必要があり、これまでは支払明細書と基幹システム上の請求データを1件ずつ目視で確認していました。
この突合作業は、月末月初の忙しい時期に集中して発生します。毎回3時間はかかり、「絶対にミスできない」というプレッシャーがあるため、精神的なストレスが非常に大きい作業でした。ミスの可能性があると最初から全てやり直さなくてはならず、残業になってしまうリスクもありました。
設定の容易さや認識精度の高さ、操作性の良さに加え、カスタマーサポートも導入の決め手に
―課題を解決する目的で、AI OCR製品の導入を検討されたのですね。
岡本氏:はい。いくつかのAI OCR製品を検討したのですが、文字や数字の認識精度が思ったほどではなかったり、機能が複雑で操作が難しかったりして決めかねていました。
他にもっといい製品がないだろうかとネットで探したところ、AI JIMY Paperbotを見つけ、試しにアカウント登録をしてみました。すると営業の方から電話がかかってきて、まずはオンラインミーティングで話を聞いてみることになりました。
オンラインミーティングでは、帳票のサンプルを渡してデータを読み取ってもらいました。結果を確認して手応えを感じ、2025年8月から実際の業務に活用しています。
松隈氏:最初の2週間は、無料のトライアルプランでの利用でした。実際に使ってみて、AI JIMY Paperbotの設定の容易さと認識精度の高さ、操作性の良さに驚きました。
最初に読み込み箇所の設定をしたのですが、非常に簡単でした。数字もきれいに読み込めたので、すぐに業務に活用できると感じました。また、操作方法が分かりやすく、導入を検討した他社の製品よりも圧倒的に使いやすかったです。
―AI JIMY Paperbotは、オンラインでカスタマーサポートを受けられる点が特長です。サポートも導入の決め手になったのでしょうか?
岡本氏:はい、そうです。シー・システムの担当者が当社の業務をすぐに理解し、質問や相談にスピード感をもって対応してくれるので信頼できると感じました。
担当者は、考えが整理されていない状態で質問しても、進んで一緒に解決策を考えてくれます。非常に相談しやすいので、困ったことがあるとすぐにメールで相談し、オンラインミーティングで話を聞いてもらっています。疑問点に対して迅速かつ分かりやすくご対応いただけたと感じ、この伴走型のサポートがあれば、現場担当者の不安を解消できると思いました。
松隈氏:読み込み箇所の設定も、担当者にメールで相談しながら進めました。すぐに返事が来るので、こちらの手が止まることがなくスムーズでした。
いつも同じ方なので、これまでの経緯を毎回説明する必要がなく、すぐに話が通じます。ちょっとしたことでも気軽に相談しやすいですし、難しいことを分かりやすく説明してくれて助かっています。
AI JIMY Paperbotによる効率化で作業時間が大幅に短縮されてミスが減り、負担が軽減される
―AI JIMY Paperbotによる効率化の効果を教えてください。
松隈氏:これまで3時間かかっていた突合作業が、AI JIMY Paperbotの活用で1時間にまで短縮されました。
まず、支払明細書をスキャンしてAI JIMY Paperbotでデータを読み取り、CSV形式で出力してExcelに変換します。読み取ったデータをExcelにすることで、請求データとの突合作業を効率化し、目視確認の負担を大幅に減らせました。
債権管理課には現在7名の従業員が所属していますが、全員が複数のグループ会社の業務を担当していて、月末月初は大変な忙しさです。特に支払明細書はいつ送られてくるか分からないため、常に気が気ではありませんでした。
AI JIMY Paperbotの導入でそうしたストレスがなくなり、プレッシャーから解放されました。
岡本氏:支払い明細書の突合は、業務に習熟している松隈だから3時間で完了できていましたが、そうでない場合、4〜5時間はかかってしまうような作業です。また、人が目で見て確認するため、どうしてもミスは起きてしまいます。
AI JIMY Paperbotの導入によってミスが減り、担当者の負担が軽減されました。以前から「なんとかしなければならない」と考えていた業務だったので、効率化できてほっとしています。
効率化できる業務はAI JIMY Paperbotに任せ、人がより価値の高い業務に携わる時間を創出したい
―今後、AI JIMY Paperbotでどのような業務を効率化していきたいですか?
岡本氏:売上計上業務の効率化にも活用しています。
これまでは、グループ会社から郵送される紙の売上明細書のデータを手作業で基幹システムに入力していました。現在はAI JIMY Paperbotでデータを読み取ってExcelに変換し、基幹システムへの取り込み機能を活用した運用も行っています。
将来的な業務効率化に向けて、手入力の削減にも取り組んでいく予定です。
―増え続ける業務を限られた人数で時間内に処理するには、AI JIMY Paperbotのような効率化ツールが欠かせません。
岡本氏:そうですね。現場担当者からも好評ですし、導入してよかったと思っています。
日々仕事に追われていると、何も考えずにただ作業をこなすだけになってしまい、より良い仕事の進め方などを考える余裕がありません。AI JIMY Paperbotのような便利なツールを活用して効率化できる業務は積極的に効率化し、従業員が「どうすればもっと効率的になるか」「付加価値の高い仕事は何か」を考えるための時間を創出できればと考えています。
―本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。
